特別高圧・高圧分野の標準メニューの見直しについて

弊社は、2018年の料金改定以降、当時の費用想定を前提とした料金を継続しています。
この度、卸電力取引市場での取引等、小売供給のための電源調達状況の変化を踏まえ、標準メニューの見直しを行うこととしました。
具体的には、2024年4月1日から、市場価格の変動を料金に反映する仕組みを新たに導入します。また、燃料費調整の前提諸元および電力量料金単価の見直しを実施します。

  • 市場価格調整の調整係数は、2024年1月31日に確定いたしました。詳細は「市場価格調整の導入の概要」をご確認ください。

市場価格調整の導入および燃料費調整の前提諸元の見直し等の概要

今回の見直しでは、 市場価格の変動を料金に反映する市場価格調整を導入します。また、燃料費調整の前提諸元を見直し、電力量料金単価を見直します。
市場価格調整の導入により、市場価格の変動に即した料金をお届けすることができます。例えば、市場価格が下落した場合には電気料金が値下がりすることとなります。

<電気料金の構成>

電気料金の構成イメージ

「市場価格調整の導入」の概要

卸電力取引市場(スポット市場)からの調達による価格変動の一部を、毎月の電気料金へ反映する仕組みを新たに導入します。
市場価格調整は、平均市場価格と基準市場価格の差額および調整係数に基づき行います。

市場価格調整単価 = (平均市場価格c ー 基準市場価格a) × 調整係数b

a 基準市場価格 :2023年7月1日~9月30日のスポット市場価格をもとに設定した調整の基準値
b 調整係数 :スポット市場からの調達量およびFIT制度による買取量の割合(損失率、消費税を加味)
c 平均市場価格 :平均市場価格は下記のとおり算定
平均市場価格= D × δ + E × ε

D =平均市場価格算定期間(3~5ヵ月前)におけるスポット市場価格の全日平均値
E =平均市場価格算定期間(3~5ヵ月前)におけるスポット市場価格の昼間平均値
δ =0.7170(スポット市場からの調達量およびFIT制度による買取量における全日の割合)
ε =0.2830(スポット市場からの調達量およびFIT制度による買取量における昼間の割合)

  • δ+ε=1となるように設定しております。 

(市場価格調整単価の電気料金への反映スケジュールのイメージ)

市場価格調整の概要イメージ
  • スポット市場価格とは、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格(関西エリアプライス)をいいます。

<見直し前後の市場価格調整>

  見直し前
(2024年3月31日まで)
【新規追加】見直し後
(2024年4月1日以降)
基準市場価格 設定なし 10.82円
調整係数 特別高圧 0.288
高圧 0.292
  • 調整係数は2024年1月31日に確定いたしました。

<主なメニューにおける市場価格調整の影響例>

以下の条件のもとで試算した見直しによる影響額は、下表のとおりです。
2023年7~9月のスポット市場価格を基準に、その基準値からの市場価格の変動を調整するものであり、基準値の算定期間と同じ実績の場合、お客さまのご負担は変わりません。

試算条件
主なメニューにおける市場価格調整の影響例イメージ
  • 電力量料金単価は「その他季」、基本料金は力率100%、実際の電気料金の計算方法に準じて算定しております。
  • 見直し前の電気料金は見直し前の電力量料金単価と燃料費調整単価(2023年12月分適用分)で算定し、見直し後の電気料金は見直し後の電力量料金単価(燃料費調整単価は含まない)で算定しております。(見直し前後の電気料金単価と燃料費調整単価の合計は同一)
  • 見直し前および見直し後の電気料金には、消費税等相当額を含み、再生可能エネルギー発電促進賦課金および国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による値引きを含みません。
  • 市場調整価格の調整係数は、2024年1月31日に公表した数値にて算定しております。
  料金メニュー 契約電力
(kW)
月間使用量
(kWh)
見直し前
電気料金
(万円)
見直し後電気料金(万円)
Ⅰ基準値と同実績 Ⅱ高値ケース Ⅲ低値ケース
特別
高圧
特別高圧電力A※1 3,000 1,000,000 2,005 2,005 2,269 1,837
特別高圧電力B※2 20,000 7,300,000 13,703 13,703 15,630 12,476
高圧 高圧電力AL 820 230,000 524 524 586 485
高圧電力BL 900 270,000 581 581 653 535
高圧 高圧電力AS 100 16,500 44 44 49 41
高圧電力BS 110 26,400 61 61 68 56
  • 供給電圧20kV・30kVの料金単価にて試算
  • 供給電圧70kVの料金単価にて試算

「燃料費調整の前提諸元の見直し」の概要

小売供給のための電源調達状況の変化を踏まえ、燃料費調整の前提諸元を見直します。

  見直し前
(2024年3月31日まで)
見直し後
(2024年4月1日以降)
基準燃料価格 27,100円/kl 47,000円/kl
基準単価
(税込み)
特別高圧 15銭6厘 10銭5厘
高圧 15銭8厘 10銭6厘
換算係数
(α・β・γ)
原油 0.0140 0.0045
LNG 0.3483 0.1974
石炭 0.7227 1.0532

「電力量料金単価の見直し」の概要

<燃料費調整の前提諸元の見直しに伴う電力量料金単価の見直し>

燃料費調整の前提諸元の⾒直しに際しては、お客さまのご負担が変わらないよう、以下のとおり、電⼒量料⾦単価を⾒直します。
具体的には、「『⾒直し前の電⼒量料⾦単価』に、『2023年7~9月の平均燃料価格の燃料費調整単価』を加えたもの」と「⾒直し後の電⼒量料⾦単価」が、公表時点において同じ⽔準となるように、⾒直し後の電⼒量料⾦単価を設定します。平均燃料価格が基準となる算定期間と同じ実績の場合、お客さまのご負担は変わりません。

<今回の料金見直しの全体像(イメージ)>

燃料費調整の見直しに伴う電力量料金単価の見直しグラフ
  • 国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による値引きを含みません。
  • ⾒直し後の料⾦適用開始までは、⾒直し前の電⼒量料⾦単価および燃料費調整単価により電⼒量料⾦を計算いたします。

<供給条件および電力量料金単価の見直しを行うメニューの単価表・料金表>

<一部料金メニューにおける電力量料金単価の見直し>

以下の一部料金メニューについて、2024年4月1日から見直しを実施します。

①TOUメニューの電力量料金の見直し

お客さまの一日の電気のご使用形態の変化等を踏まえ、時間帯別に電力量料金を設定しているメニュー(TOUメニュー)の電力量料金を一部見直します。

対象メニュー :特別高圧電力A-TOU、特別高圧電力B-TOU、高圧電力AL-TOU、高圧電力BL-TOU、高圧電力AS-TOU、高圧電力BS-TOU

②自家発補給電力の見直し

自家発補給電力について、簡明化の観点から、電力量料金を常時契約による供給と合わせて請求するよう見直します。

対象メニュー :特別高圧自家発補給電力A、特別高圧自家発補給電力B、高圧自家発補給電力AL、高圧自家発補給電力BL、高圧自家発補給電力AS、高圧自家発補給電力BS

<標準メニュー見直しのご案内>

標準メニューの見直しに関するご案内はこちら

よくあるご質問

今回の見直し対象のエリアはどこですか?

関西電力送配電株式会社のエリア(滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部)となります。

見直し後の標準メニューの適用を受けるために何か手続きは必要ですか?

見直し後の料金のご案内につきましては、別途お客さまごとに当社営業担当者もしくはコールセンターよりご連絡をさせていただきます。

見直し後の標準メニューはいつから適用されますか?

2024年4月1日以降、現在のご契約の契約使用期間満了後の新たなご契約から適用させていただきます。
なお、2024年4月1日から適用の場合で、計量日が1日以外のお客さまの4月分料金は、3月31日までのご使用分については見直し前の料金、4月1日以降のご使用分は見直し後の料金で日割計算を行います。

標準メニューの見直しに関するお問い合わせ

高圧のお客さま専用ダイヤル(通話料無料)

0120-996-738

【受付時間】平日(月~金)9:00~17:00 ※土日祝を除く

  • お電話がつながりにくい場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  • 一部のIP電話からは、ご利用いただけない場合があります。
  • お問い合わせの際には、番号をよくお確かめのうえ、おかけ間違いのないようにお願いいたします。