株式会社ウッドワンさま

製造業
広島県

木を活かすメーカーとして社会の「ゼロカーボン」実現に貢献

木質建材の製造・販売を手がける株式会社ウッドワンさま。ニュージーランドに広大な森林を保有し、良質な木材を育てるところから自社で行うとともに、適切な森林管理によってCO₂の固定化を促進し、自然環境保全や温室効果ガス削減にも貢献しておられます。今回、事業活動を通じた「ゼロカーボン」への取り組みの一環として、電気契約メニューをご採用いただきました。その経緯について、本社製造部設備発電室の神田健一さま、田村繁樹さまにお話を伺いました。

切り替えを検討されたきっかけを教えてください。

本社製造部設備発電室
室長　神田健一さま（写真右）
　　　田村繁樹さま（写真左）

当社は生産工程で多くの電気を使用しており、電力供給の停滞や電気料金の高騰は経営に直結する大きな問題です。電力の市場価格が不安定で、先行き不透明な状況が続いている中、関西電力さんから安定したコストで電気の提案をいただき、広島県の串戸工場以外の製造拠点において、2018年度より継続して取引をさせていただいています。
そんな折、将来にわたって電気を安定して確保しつつ、社会の「ゼロカーボン」に貢献していくにはどうすれば良いか、頭を悩ませていましたが、関西電力さんから自社のバイオマス発電所で発電された実質的にCO₂排出ゼロの電気を調達し、自社工場で使用できる「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」を迅速に提案いただいた事をきっかけに、串戸工場の電気契約の切り替えを検討しました。

「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」のイメージ図

他社さまと比較されたと思いますが、関西電力を採用された決め手はなんでしょうか

当社のバイオマス発電所の「環境価値」を最大限活かせる点です。
バイオマス発電所による電気を自社で直接使用する場合、発電設備が併設されている本社工場の電気しかまかなうことができませんが、「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」の場合は、非化石証書を活用することで、本社工場はもちろん、遠く離れた他の製造拠点においても実質的にCO₂フリーの電気を使用することが可能になります。
関西電力さんが当社の事情をよく理解した上で、私たちの想定以上に当社のバイオマス発電所が持つ「環境価値」を最大化する方法を提案してくださったことが、決め手の一つになりました。

採用後のメリットを教えてください

関西電力さんの「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」を活用することで、「環境価値」として「非化石証書」および非化石証書が示す発電所の所在を特定する「トラッキング情報」が付与されます。これにより当社バイオマス発電所の価値を最大限活用しながら、RE100^※1対応の「ゼロカーボン電力による製造拠点」であることを、取引企業をはじめ広く社会に訴求できる点に大きなメリットを感じています。
「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」の導入を機に、そのメリットを全社で得るために、広島県にある串戸工場も関西電力に切り替えることを決めました。この結果、国内にあるすべての製造拠点において、実質的に再生可能エネルギー由来のCO₂フリー電気を使用できるようになりました。

1 RE100：企業が自らの事業の使用電力を100％再エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ。日本でも環境負荷の低減に熱心な企業が参加している。

契約切替するうえで不安はありましたか。また、その不安をどのようにして払拭できましたか

関西電力さんの「対応力」の高さに安心しました。
今回採用した「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」は他社事例が少なかったため、当社の自然環境保全や地球温暖化防止の取り組みとして有効か不安がありましたが、社内で検討する時間が限られている中、具体的かつ迅速に提案してくださったうえに、レスポンスも速く、安心と信頼を感じました。
加えて、当社の社内説明会にも参加いただき、経営陣をはじめ総務や各生産工場の担当者など関係各所に対し、非化石価値取引市場の仕組みや「非化石証書」、「トラッキング」の重要性について、判断材料を提示しながらわかりやすく説明していただいたおかげで、スムーズに社内のコンセンサスを得ることができました。

省エネや電力使用の効率化へ、関西電力の知見に期待

今回の「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」の導入により、当社が使用する2022年度の使用電力は、2020年度比約75％が自社バイオマス発電所由来の再生可能エネルギーを利用することとなります。これに留まらず、CO₂排出量のさらなる削減に努力していくことも強く意識しています。今回の「再エネECOプラン（トラッキング付帯）」導入はその第一歩。各生産工場における省エネや電力使用の効率化、再生可能エネルギーへの切り替えなど、取り組むべき課題はまだ多くあります。これからも関西電力さんの知見やサービスを提供いただき、継続的なサポートをお願いしたいと思っています。関西電力さんと手を携え、社会全体の「ゼロカーボン」の実現に貢献していきたいと考えています。

担当者コメント

ソリュ―ション本部　法人営業第一部
法人営業グループ（産業）
課長　福田　健二（写真右）
　　　　加藤　みづき（写真左）

ウッドワンさまが保有されているバイオマス発電所の環境価値を最大限活用する方策を考え、お客さまの課題、ご要望を丁寧にお伺いしながら、今回のご提案をさせていただきました。ご満足いただける内容となり大変嬉しく思います。環境関係のご対応で苦慮されているお客さまは多数いらっしゃるかと思いますが、今後もお客さまに寄り添いながら、一緒に課題解決をさせていただければと思います。